前作(DMC4)ガチ勢の私が「デビルメイクライ5」をプレイした感想とレビューを書いていきたいと思います。DMCシリーズは全作品プレイ済みです。プレイ状況は今のところデビルハンター(難易度ノーマル)モードとサンオブスパーダ(難易度ハード)をクリア済みです。興味のある方は是非チェックしてみてください。
■目次
レビュー
まずは良い点と悪い点に分けてレビューしていきたいと思います。
良い点
良い点から書いていきます。
映像が綺麗
言うまでも無いことですが、最新のPS4になったわけですから映像は綺麗です。
アクションの幅が更に広がった
ネロは右腕が機械仕掛けになり種類も豊富で、ダンテは武器や銃が過去作より多くなりました。前作では存在しなかったコマンドの技も増えているためコンボのパターンはどちらも明らかに増えています。
エネステを使ったコンボルートは過去作から変わらず無限に近いですが、今回は武器の順番を入れ替えることもできるのでつなぎ方にも幅が出ています。
上級者を目指せば目指すほど、終わらない上達が待っています。アクションが苦手でも簡易モードもあるので、簡単にスタイリッシュなアクションを楽しむことも可能です。
アクションの質が高い
もう言わずもがな文句なしです。アクションと言えばCAPCOM、CAPCOMと言えばアクション。その質の高さは世界でも随一ではないでしょうか。
格闘ゲームのストリートファイター、リアル寄りで重さを感じるモンスターハンター、剣と魔法のドラゴンズドグマオンライン、スタイリッシュなデビルメイクライ。
他にも名作は沢山ありますが、CAPCOM製のアクションゲームの質の高さは間違いないと言っていいでしょう。
操作キャラに個性がある
ダンテ・ネロ・Vの3キャラを操作できる今作ですが、使用感が3人とも大きく異なるため、キャラが変わればもはや別ゲームをやっているような感覚になります。これもCAPCOMでよくある現象ですよね。モンハンで武器を変えたりドラゴンズドグマでクラスを変えると別ゲーみたいになって、一つのゲームで色々な体験ができます。
操作もシステムもそれぞれ大きく異なるので覚えることが多いと感じるかもしれませんが、アクション面をやり込む気が無いのであれば簡易入力モードにもできます。
ガチでやり込む場合は、ブラッディパレス(無料DLC)などで操作キャラを決めて遊べるので自分に合ったキャラを使い込んでいけます。
全キャラを使いこなしたいモチベが高い人にとってもやりがいがあって非常に面白いと思います。
4よりボス数が多い
正当なナンバリング作品で前作に当たる「4」では、ボスやステージが少なめでした。4の「ネロで進んだ道をダンテで引き返す」というストーリー上辻褄は合うのですが、PS3の初期の作品だったため開発費や期間に余裕が無かったんだろうなと感じたのは事実です。
それに比べ今作ではボスが多数登場します。ステージはクリフォト内部が多めなのでバリエーション豊富とはいきませんが、特に中盤まではボスが毎回登場してきます。
ボスの種類が多いことで体感的にボリュームが多く感じるため、満足度の高いゲーム体験となります。
悪い点
次にマイナスのポイントを紹介していきたいと思います。人によって捉え方が変わる項目もあるので、あくまで個人の意見だと思って参考程度に見ていただければと思います。
見た目が劣化?
これは前作までからの大きな変化になります。見た目の印象が全員大きく変わりました。
世界の情勢的に現在は美男美女のキャラばかりでゲームを作るのはNGとなっているので、仕方がない事ではあります。それでもカプコンは実在の俳優などをモデルとして許されるギリギリのレベルを攻めていますし、今作の方が好きというプレイヤーも勿論います。
しかし、前作までのデザインの方が好きだった人にとっては間違いなくマイナスポイントと言えるのではないでしょうか。
意外に海外でも賛否両論というのが面白いですね。今作のネロのデザインなんかは海外はみんな好きかと思いきや、昔の細身の方が良かったという海外プレイヤーも多くいるようです。ダンテも過去シリーズから積み上げてきた見た目なので賛否両論あるようですが、情勢的にデザイン変更は仕方ないところでしょうねぇ。
私個人は4までのデザインの方が好きなうえで「5」をプレイしたわけですが、2周目の途中くらいには「これはこれで全然いいか」と思うようになってきました。だってアクションがね、面白すぎるし(;^ω^)洋画見てるような感覚で見てれば全然平気です。
でも有料DLCで3とか4の見た目にできるやつきたら、1キャラ3000円くらい出してでも買っちゃうかな(笑)
ストーリーの最終盤の展開がちょっと雑
DMCシリーズにおいてストーリーはそこまで重視されるものではありませんが、ラスト2ステージくらいの展開の雑さはちょっと「えー(´・ω・`)」という感じでした。そこまでは過去シリーズと比べてもいい感じに来ていたので、もうちょっと丁寧にやって欲しかったなと思います。
深堀するとネタバレになるので言いませんが、前振りとか無しでいきなり「覚醒したから俺最強」といった感じです。過去シリーズや生い立ちを知っていれば覚醒の可能性があるのはわかるけど、前振りが無い上にタイミングがご都合主義かつ唐突です。
親切設計すぎて1周目が温い?
HPが0になってもゴールドオーブを使わず、レッドオーブでも復活できたりするのでかなり優しいです。
一度もスキルを覚えるために過去ステージでレベル上げ(っぽいこと)したりする必要もなく、ストレートでサンオブスパーダ(ハードモード)までクリア可能でした。
また、1周目でサンオブスパーダ(ハードモード)を選べないのも少し残念です。デビルハンター(ノーマル)は過去作経験者には簡単すぎる印象がありました。そのため、1周目は慣れてる人にとっては作業的にクリアできてしまい、もっとコンボさせて~ってなります。
勿論この点は人にとっては良い点だと思いますし、余裕がある人はとっととクリアして難易度上げていけばいいだけなので悪い点というほどでは無いですけどね。ダンテマストダイ(ベリーハード)出すのに最低2周しなきゃなのはちょっと面倒ですが。
コントローラーの音量設定項目が無い
今作はコントローラーからイクシードの音が鳴ったりするのですが、これをゲーム内の設定項目から切ることが出来ません。本体設定から音量を切るしかないのですが、詳しくない人は音を切る術がわからないと思います。これは良くない点ですね。
周りに配慮してイヤホン刺してプレイしていたのに、コントローラーが大音量でなっているわけですから。バイオRE2ではゲーム内から切れたので、DMC5ではなぜできないのか不思議なくらいです。バージョンアップで改善されることを祈ります。
練習モードで痒いところに手が届かない
・ボスを選択できない
・敵を複数出せない
・スローモードが欲しい
このあたりに不便さを感じました。あるだけ有難いんですけどね(;^ω^)
字幕と日本語が合ってない
日本語音声で日本語字幕にすると音声と字幕が結構違います。字幕を付けないと「ゴリアテ」のような悪魔が何を言っているか聞き取れない事があるのに、普段の会話が音声とチグハグなのはちょっとしたストレスでした。すぐに字幕はOFFにしました。
ちなみに2周目は英語音声でやってます( *´艸`)こっちの方が聞きなれてますね
感想
個人的な感想を今度は書いていきたいと思います。少し肩の力を抜いてご覧ください。
物語の入りでダンテがいつも通り無双してくれなかったのは正直残念。恒例行事だと思っていたので最初の無双ムービーは今回もガッツリやって欲しかったです(;^ω^)
キャラデザもやっぱり過去作の方が好きですが、洋画見てると思ってたら全然平気になってました。とはいえ、ダンテは歳食ってきたからまだいいですけどネロ君は前作の青臭い美少年ヤンキーも結構好きだったので、今作くらいまではその方向性でいってほしかったのが正直な感想です(;^ω^)パパに似てきたってのはわかりますが。
アクション面に関しては言うことなしです。元から心配もしてません。エネステを使ったコンボも前作からさらに可能性が広がり、発売から何年たっても新しいコンボが発掘され続けると思います。
ストーリーはレビューにも書いた通り、オープニングにダンテ無双が無い事とラストの覚醒展開が雑なのが残念でしたが、まぁこんなもんかなといった感じです。シリーズ経験者なら展開が読める部分も多く「ですよねー」と言いたくなる場面も多いです。とはいってもDMCで小難しい話しをやられてもコレジャナイ感があるので、このぐらいわかりやすくていいと思います。
キャラ毎の使用感
せっかくなのでキャラ毎の使用感も書いてみます。
ネロ
前作から使用感に大きな変更は無く、10年近いブランクがあってもイクシードのMAX-Actが成功するほどに変わっていません。右腕が機械仕掛けになったことでネロの欠点であったコンボバリエーションの少なさを改善しています。使う機械によって技が全く異なる性能になります。
【DMC5 TIPS 10】
— devilmaycry_jp (@devilmaycry_jp) 2019年2月28日
デビルブレイカー「ガーベラ」の空中ブレイクエイジ「ペタルレイ」は狭い空間で使うと壁で跳弾してダメージがたくさん入る。ゴリアテ攻略に非常に有効だ! https://t.co/xVoq9f2EUd #DMC5 pic.twitter.com/SgaCWFnm2d
中々慣れないのはスプリットが後ろ入力に変わった点で、過去作をやり込みまくった人ほど誤爆するかもしれません。それ以外は4のネロにできることが沢山増えたくらいに思って大丈夫です。
あまり書くとネタバレになるのでぼかしますが、4の戦い方の方が好きだったと思っている方は、ストーリークリアすることで幸せになれます。
ダンテ
4のスタイルチェンジの方式と武器チェンジ方式は変わらずですが、武器数が増えたことと武器の並び順を変更できるようになったのは大きいですね。自分の戦闘スタイルやコンボスタイルに合わせた設定が可能になりました。
コマンド技も増え、DTにバリエーションが増え、武器が増え、設定もできるため、幅の広がり方が物凄いですね。
個人的には閻魔刀が使えないので、前作の大概のコンボが使えないのがちょっと残念です。とはいえ、せっかくの新作なので全く新しいイケてるコンボを発掘しまくりたいと思います。
余談ですがスタイルチェンジの掛け声が日本語だとカッコつかないので、英語音声にしています。森川さん自体は大好きなんですけどね(;^ω^)慣れの問題もあると思うけど
V
使い魔を操る今までのDMCには居ないタイプのキャラクターになっています。
可愛い使い魔が敵を蹴散らす絵面は派手で最高に楽しいですが、1人で2匹を動かし続けるのはかなり厳しいです。結局勝つためには片方に自動で戦って貰うスキルを使わないと操作が追いつかない印象です。そして2匹とも自動化してDTゲージ貯めるために本を読んでいる(スキル)のが強行動でもあるので、そうなってくると「これはスタイリッシュアクションと言っていいのか?(´・ω・`)」という気分になることもしばしば。
魅せコンボをするにもエネステするのは使い魔では無いので、2匹または3匹でうまく攻撃を繋いでいくのがメインになるでしょう。ただコマンドの向きは使い魔と敵の位置関係が基準になるので、慣れないうちは誤爆もかなり多いと思います。今までの感覚では扱えないとても独特なキャラになっています。
でも、とにかく楽しいし使い魔が可愛くて最高です。もうちょっと練習していけばもっとスタイリッシュに扱えそうな気もするので、めげずに練習していきたいと思います。
総評
とても面白いアクションゲームで、ストーリーも痛快です。細かいことはどうでもいいからゲームで悪魔をぶった切っていればドンドン楽しくなれるゲームです。
アクションゲームが好きだったり痛快な作品が好きで、なおかつ「キャラの見た目が変わったのが生理的に無理!こんなの認めない!」という方以外であれば、とりあえず遊んでみることをオススメします。いい気分になれますよ!